「ドリー」の生みの親にヒトクローン胚作製を認可 英国
2005年02月09日
世界初のクローン羊ドリーを誕生させた英ロスリン研究所のイアン・ウィルムット博士が8日、英国政府の諮問機関HFEA(ヒトの受精及び胚(はい)研究認可局)からヒトクローン胚作りの認可を受けた。英国では昨年8月のニューカッスル大学のチームに続いて2例目。
脳からの信号を筋肉に伝える神経が侵される「運動ニューロン疾患」の治療法研究が目的。患者の細胞を使ってわざと病気のクローン胚を作り、胚性幹(ES)細胞にした後、神経細胞に育て、進行のメカニズム解明や新薬開発に役立てる計画だ。同疾患には、筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)などが含まれる。
英国では、ヒトクローン胚作りは医療などの研究目的に限って01年から合法化されている。
(02/09 22:27)
《朝日新聞社asahi.com 2005年02月09日より引用》