20170301

「食料自給圏」づくり実験 山大農場に豚舎 /山形県


2017年03月01日

畑作や畜産の農家、食品加工業者らが連携して自立した食料自給圏づくりを目指す、山形大学農学部による実証研究「スマート・テロワール形成講座」が、鶴岡市高坂の同大高坂農場を中心に始まっている。28日には研究用の豚舎の除幕式が同農場であり、研究に協力する農業者や食品加工業者らにお披露目された。

同講座は、食品会社カルビー元社長で相談役の松尾雅彦氏が2014年に出版した本の中で提案した考えを実証するのが目的。松尾氏が5年分の研究費(年間3500万円)と、豚舎の建設費約7千万円を寄付するという。

この豚舎では、1月下旬から13頭の豚の飼育が始まった。同農場などで栽培したものの規格外となった大豆やトウモロコシ、ジャガイモなどをエサとして与えている。従来の輸入飼料でも飼育し、経費や肉質などを比較する。4月には地元の工場でベーコンなどに加工するといい、「輸入品に対抗できるものをつくる」と担当者は言う。  除幕式で林田光祐・農学部長は「研究成果を地域に還元し、庄内地域の農業、地域社会の活性化に資すことができるよう取り組む」と述べた。(伊東大治)
《朝日新聞社asahi.com 2017年03月01日より抜粋》

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