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鶏卵が高値更新、牛肉も高値続く 10月の小売価格調査


2004年11月01日

農水省が1日発表した10月第4週(25日~29日)の小売価格調査では、鶏卵価格が2月に調査開始して以来の高値を更新した。牛肉価格も国産、輸入ともに高値が続いている。

鶏卵の平均価格(Mサイズ、10個入りパック)は前週より1円高い189円。2月に比べて40円の上昇だ。値上がりの理由を、農水省は「供給過剰で価格が落ち込んだ昨年に、生産者が卵を産む鶏を減らした影響が続いている」(食肉鶏卵課)と見ている。例年、年末にかけて鍋物用などとして鶏卵需要が増加しており、その影響もあるという。

国産牛肉の価格(冷蔵ロース、100グラム)は前週より1円上がり690円。輸入牛肉の価格(同)は前週と横ばいの369円で、ともに前年同期より1割前後高くなっている。

10月23日まで続いた日米の局長級会合で、昨年末から止まったままの米国産牛肉の輸入を来年7月までには再開する方針が確認された。業界関係者は「米国産の輸入が本格化するまでは牛肉需給の引き締まりは続く」と見ており、高値は当分続きそうだ。

調査は全国約470小売店が対象。食肉価格は昨年8月から、鶏卵の価格は鳥インフルエンザの影響を調べるために今年2月から、毎週の調査を始めた。

(11/01 18:45)

 

《朝日新聞社asahi.com 2004年11月01日より引用》

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