20041030

ヒトES細胞で網膜細胞づくりへ 京大で研究承認


2004年10月30日

京都大の「医の倫理委員会」(小杉眞司委員長)は29日、さまざまな細胞になる能力をもつヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から網膜の一部の細胞をつくり、移植するための基礎研究を承認した。国内初の試みで、京大でつくったヒトES細胞で研究を進める。実施責任者は、高橋政代・探索医療センター助教授。視野が狭くなるなどして失明することも多い「網膜色素変性症」など目の難病の治療に役立つことが期待される。

高橋助教授らはこれまで、サルのES細胞から網膜の色素上皮細胞などをつくる方法を開発、ネズミに植え込む実験などを重ねてきた。今後はヒトのES細胞で、その機能や安全性を確かめる。

網膜色素変性症は国内に患者約3万人がいるといわれるが、現在は根本的な治療法はない。

(10/30 12:02)

 

《朝日新聞社asahi.com 2004年10月30日より引用》

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