双子の姉妹間で卵巣移植し妊娠 米国で成功
2004年10月23日
排卵が無いために妊娠できなかった米国アラバマ州の25歳の女性が、一卵性の双子の姉妹から提供された卵巣の移植手術を受け、10月に自然妊娠をしていたことが分かった。今月開かれた米国生殖医学会での報告を、英BBCなどが伝えた。米国での卵巣移植は初めてという。
報道によれば、女性は今年4月、ミズーリ州の病院で移植手術を受けた。14歳のときに原因不明の無排卵となり、3人の子どもをもうけていた一卵性の双子の姉妹から、以前に、卵子提供を受けて体外受精を試みたが成功しなかった。姉妹は今後の妊娠を予定していなかったため、今回、二つある卵巣の一方を提供したという。
もとは同じ遺伝子を持つ双子からの移植で、拒絶反応はなかった。この女性は、自分のおいやめいにあたる子どもを妊娠しているともいえる。
(10/23 19:39)
《朝日新聞社asahi.com 2004年10月23日より引用》