鳥インフルエンザ、人から人に感染か タイ北部で疑い例
2004年09月25日
世界保健機関(WHO)のタイ臨時代表は25日、タイで、鳥インフルエンザが人から人に感染した疑いのある例が出た、と明らかにした。AFP通信が伝えた。娘から母にうつった可能性があり、ともに既に死亡。WHOは、2人が確かに鳥インフルエンザだったか、同じウイルスに感染していたかを検査している。
まず、タイ北部に住む11歳の娘が鳥インフルエンザに似た症状で入院。バンコク付近に住む母は、娘を見舞い、その葬式に出席した後に発症した。娘はニワトリと接触したことが確認されているが、母親はその可能性は低いと見られている。
鳥インフルエンザウイルスには、人も、濃厚に触れると感染する。感染者の体内で人インフルエンザウイルスと遺伝子がまざるなどして、人―人の間で容易に感染する新型に変異することが警戒されている。
人―人の感染は、最近では今年1月、ベトナムでも可能性のあるケースが出たが、こうした変異は起きていなかった。
(09/25 21:01)
《朝日新聞社asahi.com 2004年09月25日より引用》