20040409

ネコのペット歴、9500年前から キプロス島に「墓」


2004年04月09日

地中海の島国キプロスで発見されたネコの骨から、人類は約9500年前にすでにネコを飼っていたらしいことが分かった。ネコのペット歴はこれまで約4000年しかさかのぼれず、イヌに大きく水をあけられていたが、一挙に5000年以上差を詰めた。仏国立科学研究センターなどのチームが、9日付の米科学誌サイエンスで発表した。

骨は新石器時代の遺跡で出土した。人の墓から約40センチしか離れていない約9500年前の同じ地層に、小さな穴が掘られて、ネコ1匹の骨が埋まっていた。いまのイエネコより一回り大きいアフリカヤマネコに近い種類で、形が乱れていないことから、死後すぐに埋められたとみられる。

年代は日本では縄文時代にあたる。研究チームは「農耕が始まり、穀物を狙うネズミを退治してくれるネコが重宝されるようになった」とみる。ネコが人に飼われていた古い物証はこれまで、紀元前18~20世紀のエジプト王朝時代の壁画などしかなかった。

(04/09 12:42)

 

《朝日新聞社asahi.com 2004年04月09日より引用》

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