BSE問題、亀井農水相が米農務長官に返書
2004年04月02日
牛海綿状脳症(BSE)発生で停止している牛肉の対日輸出再開に向けて、米国のベネマン農務長官から先月末、亀井農水相に送られた書簡に対する返書が日本時間の2日夜、米国側に渡された。亀井農水相名で書かれた返書は、米農務長官の提案を拒否する一方、「これまでの日米協議の経緯を踏まえ、早急に適切な提案をすることを強く要請したい」との表現で、米国内での全頭検査の実施などこれまで通りの日本の主張を繰り返した。米側が反発するのは確実だ。
亀井農水相の返書はさらに、以前に日本側から質問した米国内での検査対象牛の選定の仕方などについて米国が情報を開示することを前提として、日米間で必要な技術的な協議を続けたいと主張している。
米農務長官の書簡では、BSE発生を受けて米国産牛肉の対日輸出が停止している事態を打開するため、日米が共同で国際機関に専門家らによる協議機関を設置することを求めようと呼びかけていた。
(04/04/02 23:36)
《朝日新聞社asahi.com 2004年04月02日より引用》