環境ホルモン リスト見直し 環境省,2年後めど
2003年10月29日
環境省は,生殖機能などに影響を及ぼす環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)について,疑われる物質のリストを全面的に改定することを決め,29日に有識者による作業部会を発足させた。
これまでの性ホルモンへの影響に加え,甲状腺や免疫機能の試験も行いたいとしており,2年後をめどに新たなリストを作る。
環境省は98年に環境ホルモンと疑われる67の化学物質を公表。その後,予備調査で「シロ」とされた2物質を除く65物質について順次,メダカを使った研究などでリスク評価を進めている。
世界保険機関(WHO)や欧州連合(EU)の研究では違った試験方法やデータが得られているほか,物質の毒性を性ホルモン以外の影響に関しても検討するのが望ましいとの意見があるため,見直しを決めた。
検討内容によってはリストが大きく変わる可能性もある。
《朝日新聞 2003年10月29日より引用》