20030824

食中毒防止、牛乳成分で牛肉を消毒 米政府がお墨付き


2003年08月24日

米食品医薬品局(FDA)は22日、牛乳の成分「ラクトフェリン」を牛肉に噴霧し、病原性大腸菌O(オー)157やサルモネラなどの汚染を防ぐ消毒法の安全性を認めた。間もなく商品化される見通しだ。

ラクトフェリンは牛乳や母乳に含まれるたんぱく質。病原菌の増殖を抑えたり、免疫力を高めたりする。大腸がんやC型肝炎に効くのでは、とも期待されている。

米ユタ州のaLFベンチャーズ社は、解体前の牛の胴体にラクトフェリンを噴霧すれば、O157やサルモネラ、カンピロバクターが増殖しないことを発見。食中毒の予防につながるとして、安全性についてFDAの審査を要請していた。

同社によると、解体後の食肉に残るラクトフェリンはごく微量で、牛乳アレルギーの人にも問題はないという。

疾病対策センター(CDC)によると、米国では、年間7600万人が食中毒になっている。FDAのクロフォード副局長は「技術革新は安全な食品を供給するための基礎だ」と述べた。

(08/23 23:41)

 

《朝日新聞社asahi.com 2003年08月24日より引用》

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