DNA構造解明から50年、発見者まじえ講演会 英国
2003年04月26日
生命の設計図といわれるDNAの構造が発見されて50年を祝う記念講演会が25日、ケンブリッジ大で開かれた。発見者のジェームズ・ワトソン氏(75)ら著名な科学者が出席。急速に進む研究の将来が語られた。
同大学の研究所にいたワトソン氏はフランシス・クリック氏(86)とともに、DNAの姿は2本のひもが互いに巻きついたような「二重らせん」だと突き止めた。53年4月25日付の英科学誌ネイチャーに発表され、2人は62年にノーベル医学生理学賞を受けた。この発見以降、遺伝子組み換えや遺伝子診断などバイオ技術が飛躍的に発展した。
講演会は、英各地で開かれている記念行事「DNA50」の一環。英政府は「50年前の輝かしい発見と、英国の生命科学の黄金時代を祝いたい」(セインズベリー貿易産業省政務次官)とし、バイオ研究と産業振興にさらに力を入れる構えだ。
《朝日新聞社asahi.com 2003年04月26日より引用》