ベルギーから輸入の粉卵に抗菌剤残留の恐れ 厚労省
2003年04月09日
厚生労働省は9日、ベルギーから輸入された鶏の粉卵について、発がん性が疑われ家畜への使用が禁止されている合成抗菌剤ニトロフランが残留しているおそれがあるとして、輸入業者に流通状況の調査と在庫の販売見合わせを指示した。
粉卵は練り製品やパンなどに使われる。該当するのは昨年9月と12月に輸入された約32トン。ニトロフランが体内で分解されてできる物質が検出されたと欧州連合(EU)から連絡があった。
国内でニトロフランは81年に鶏と牛、99年に子豚への使用が薬事法で禁止された。厚労省によると、分解され残った物質の発がん性の報告は今のところないが、安全性についての調査を進めるという。
《朝日新聞社asahi.com 2003年04月09日より引用》