20年間冷凍保存の体細胞から野生牛クローン再生に成功
2003年04月08日
ロイター通信は8日、サンディエゴ動物園、アイオワ州立大学、米バイオ企業など共同グループが、絶滅の恐れがある東南アジア原産の野生牛「バンテン」を20年以上冷凍保存された体細胞からクローン技術を使って再生させた、と報じた。
サンディエゴ動物園が80年に死んだバンテンから採取し、冷凍保存していた体細胞の核を牛の卵子に入れ、家畜のウシの子宮に移植、先週に2頭のバンテンが生まれたという。
2年前、ガウルという野生牛で試みたときは、数日で死んでしまったが、今回は2頭とも元気だという。
サンディエゴ動物園では絶滅危惧種の保存に力を入れ、絶滅寸前のものを含む各種動物の種を凍結し保存する、通称「冷凍動物園」を進めている。
《朝日新聞社asahi.com 2003年04月08日より引用》