20030304

化学物質、放射性物質の発がん危険性、赤ちゃんは10倍


2003年03月04日

子供たちは大人に比べて3~10倍も化学物質に弱い――。米環境保護局(EPA)は初めて、大人と子供の違いを考慮した発がん危険性評価の指針案をつくった。3日から意見を募って、夏ごろ正式にまとめる。

指針案は、2歳未満の乳幼児と胎児の場合、化学物質や放射性物質で将来がんになる危険性が大人の10倍、2~15歳の子供は少なくとも3倍だとしている。

成長の過程にある子供たちは、大人に比べ、化学物質や放射性物質によって遺伝子が突然変異を起こしやすい。動物実験の結果や、広島や長崎の被爆者の健康調査などのデータをもとに数字をはじき出した。

86年にできた既存の指針は、大人と子供の違いを考慮していない。新指針ができれば、環境汚染物質の環境影響評価がより厳密になる。ロイター通信などによると、複数の環境保護団体は「弱い立場の子供たちがようやく守られる」と新指針案を評価している。

 

《朝日新聞社asahi.com 2003年03月04日より引用》

 

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