米下院、クローン全面禁止法案を再可決
2003年02月28日
米連邦下院は27日、人のクローン胚(はい)づくりを全面禁止する法案を241対155の賛成多数で可決した。2年前にも同様の法案を可決し、上院でも審議中だったが、昨年末、新興宗教団体の関連会社クローンエイドが「世界初のクローン人間を誕生させた」と発表したため、早期成立に向け改めて法案が提出されていた。
クローン人間づくりはもちろん、治療用のクローン胚の研究も禁止される。違反者は100万ドル(約1億2000万円)の罰金と最高10年の懲役刑が科される。
ブッシュ大統領は、同様の法案を可決するよう上院に求めている。しかし、治療用の研究は認めるべきだとの声もあり、クローン人間づくりだけを禁止する法案が成立する可能性もある。
《朝日新聞社asahi.com 2003年02月28日より引用》