20030121

過去5頭と同じ代用乳 6頭目BSE牛出荷の酪農家購入


2003年01月21日

和歌山県で国内6頭目の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認された問題で、出荷元の北海道標茶(しべちゃ)町の酪農家が、過去5頭の感染牛に与えられた代用乳のメーカーから製品を購入していたことが20日、町農協などの調査でわかった。酪農家は「牛に代用乳を飲ませていた」と話しているといい、釧路家畜保健衛生所は21日、酪農家に立ち入り調査し、確認にあたる。

農協、町などでつくる標茶町BSE対策本部や道によると、感染牛は96年2月に生まれた。酪農家は、全国農協連合会(全農)の出資する科学飼料研究所高崎工場(群馬県高崎市)の製造した代用乳「ミルフードAスーパー」を、生まれる前日に農協を通じて買い求めた。「肉骨粉は与えていない」と話しているという。99年2月、和歌山県に出荷されるまでに出産した子牛は、道外に売却された公算が大きい。

酪農家は農協を通じ、「非常に残念だ。驚いている。1日も早い原因究明を期待する」との談話を出した。牛98頭を飼育し、町内では中規模という。

 

《朝日新聞社asahi.com 2003年01月21日より引用》

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