飼育中に死亡したシカすべて検査へ 農水省、CWD対策
2002年11月21日
シカの脳が牛海綿状脳症(BSE)のようにスポンジ状になる慢性消耗性疾患(CWD)が韓国で発生したのを受け、農水省は国内の飼育中に死亡したシカもすべて検査をすることにした。21日あったBSE技術検討会で決まった。
シカは長崎、岩手県などで5千頭が飼育されている。食用、観光用のほか、革製品、漢方薬用に使われている。今後、病気などで死亡したシカの脳を動物衛生研究所に送り、CWDの感染の有無を調べることにした。検査マニュアルも近く作成する。
CWDの発生が確認されている韓国と米国、カナダからのシカの輸入は停止されている。
《朝日新聞社asahi.com 2002年11月21日より引用》