20011231

狂牛病などの原因、異常プリオンの抗体開発 帯広畜産大教授ら


2001年12月31日

狂牛病(牛海綿状脳症、略称BSE)や人のクロイツフェルト・ヤコブ病などの原因である「異常プリオンたんぱく質」と特異的に結びつく抗体を、帯広畜産大の品川森一教授らの研究グループが開発した。異常プリオンたんぱく質の発生メカニズムの解明、狂牛病・ヤコブ病の迅速な検査法や、治療法につながる可能性もあるという。

品川教授によると、遺伝子操作で誕生させた正常型のプリオンたんぱく質を持たないマウスに、病原体のプリオンを接種。そのひ臓で作られた抗体が異常型だけと反応することを確認した。

品川教授は「抗体が、プリオンたんぱく質以外のたんぱく質と反応する懸念もあるため、さらに詰めたい」としている。

 

《朝日新聞 2001年12月31日より引用》

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