20011122

輸入肉骨粉、原因か 専門家会議座長が示唆 2頭目の狂牛病問題


2001年11月22日

北海道猿払村の乳牛が国内2頭目の狂牛病と診断された問題で、厚生労働省は21日夕、専門家会議を開き、正式に狂牛病と確認した。会議後、座長の品川森一・帯広畜産大教授は、この牛の検査結果のパターンが英国などの感染牛と同じだったことを明らかにし、輸入肉骨粉が感染源である可能性が高いと示唆した。国内1頭目の牛も2頭目と同じ時期に北海道で生まれ育ち、検査で同じパターンを示した。(23・38・39面に関係記事)

農水省は狂牛病と確認された牛と同じ北海道猿払村の牧場で飼われている牛77頭の狂牛病検査を始める。北海道庁は国内1頭目の感染牛との関連についても調べる。

品川教授によると、3種類の精密検査のうち2種で陽性反応が出たが、病理組織学的検査では狂牛病の特徴である脳の空胞が見つからなかった。品川教授は「あと数カ月飼育していれば発症した可能性がある」と述べた。  北海道・東宗谷農協などによると、2頭目の感染牛は96年4月に猿払村の牧場で生まれた。農協の調査に牧場主は「肉骨粉は使っていない」と話しているという。

【写真説明】

狂牛病2頭目発生を受けて開かれた専門家会議。中央はあいさつする尾嵜新平・厚労省食品保健部長=21日午後5時すぎ、東京・霞が関で

 

《朝日新聞 2001年11月22日より引用》

 

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