動物性飼料を６カ月禁止　狂牛病対策欧州委提案

2000年11月30日

【ブリュッセル２９日＝冨永格】欧州連合（ＥＵ）で不安が広がる狂牛病への対策を検討していた欧州委員会は二十九日、感染源とみられる動物性飼料の使用を六カ月間禁じることを提案した。十二月四日の緊急ＥＵ農相理事会で承認される見通しだ。欧州では仏独などで狂牛病への不安が再燃し、牛肉の売り上げが激減する騒ぎとなっている。

ＥＵでは一九九四年七月以降、家畜の内臓や骨を原料とする動物性飼料は牛、羊、ヤギの肥育に使えない。今回の措置が実施されると、豚やニワトリを含む畜産すべてで使えなくなるほか、飼料の輸出もできなくなる。