20000710

体細胞クローン牛、国内初出産 繁殖能力を確認 【大阪】


2000年07月10日

成長した牛の体細胞を使ったクローン牛「かが2号」が十日午前、石川県押水町の県畜産総合センターで出産した。農水省家畜生産課によると、体細胞クローン牛が母牛となって出産するのは国内初で、体細胞クローン牛に繁殖能力があることが確認された。羊などではすでに証明されているが、牛でも確認されたことで、将来的には、クローン技術と人工授精を組み合わせることで、より品質の高い肉牛の生産をめざすことが考えられる。

同センターによると、「かが2号」はこの日午前九時五十三分、自然分娩(ぶんべん)で雌の子牛を出産したという。母牛子牛とも元気で、子牛は体長五三センチ、体重二六・五キロ。「かが2号」は一九九八年八月、近畿大農学部の角田幸雄教授(畜産学)と石川県の共同研究で生まれた体細胞クローン牛。

【写真説明】

体細胞クローン牛「かが2号」が出産した雌の子牛。生時の体重は26・5キロ、体長は53センチだった=石川県押水町の県畜産総合センターで(県提供)

 

《朝日新聞 2000年07月10日より引用》

 

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