口蹄疫対策130億円 子牛購入費を補助 農水省決定 【西部】
2000年04月27日
農水省は二十七日、宮崎県で発生した悪性の家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の被害を受けた畜産農家などを救済するため、百三十億円規模の対策を行うことを決めた。すでに今年度予算に盛り込まれた五十数億円分に加え、新たに八十億円を追加する。
家畜市場対策は、宮崎、鹿児島、熊本の九州三県の農協などが肥育用子牛を一頭三十五万円で購入するとき、最大五万五千円を助成する。子牛の市場価格が一頭三十八万円を下回れば、その差額の九割、最大二万七千円が支払われる。価格低迷などで子牛を販売できないときは、一頭当たり四万六千円を補助する。
三県で子牛を購入した者には、輸送費として県内なら一頭当たり千円、九州内は同二千円、九州外は同五千円が補助される。
経営対策としては、畜産農家などに対する運転資金の融資についても、貸付期間が二カ月延長される。食肉販売業者への融資もする。
《朝日新聞 2000年04月27日より引用》