19990604

仏産などもダイオキシン汚染か 輸入分は販売自粛 鶏肉・卵・豚肉


1999年06月04日

ベルギー産の鶏肉などにダイオキシン汚染が見つかった問題で、厚生省は三日、新たにベルギー産の豚肉とオランダ産、フランス産鶏肉などにも汚染の可能性があるとして、全国十三カ所の検疫所に対して、これらの食品の輸入の届け出があった場合は手続きを保留してただちに報告したうえで、汚染があるかどうかを調べるよう指示した。同時に、今年一月十五日以降に輸入されているものについても、輸入業者に対して、安全が確認されるまで販売の自粛を求めた。

新たにダイオキシン汚染の可能性があることがわかったのは、ベルギー産豚肉、オランダ産豚肉と鶏肉、フランス産の鶏肉・鶏卵と豚肉。

厚生省に入った連絡によると、鶏肉などのダイオキシン汚染は、配合飼料に混入された油が原因であることがわかった。ベルギーの油会社がダイオキシンの混入した油を販売し、その油を使って配合飼料を作っていた会社が、ベルギーで九社、オランダ、フランスでもそれぞれ一社あった。これらの会社で製造された飼料が、豚や鶏に与えられていたという。

一月十五日からこれまで製造された飼料がダイオキシンに汚染されているという情報があり、厚生省は一月十五日以降に輸入されたこれらの食品についても、輸入業者に汚染問題との関係を調査するとともに、安全が確認されるまでは販売を自粛するよう求めた。

一月から四月までの豚肉の輸入量は、オランダが千六百十七トン、フランス産が九百四十五トン、ベルギー産が七十二トンで、全輸入量の四%弱にあたるという。  厚生省は、すでに輸入されている食品については、ダイオキシン濃度を検査したいとしている。

 

《朝日新聞 1999年06月04日より引用》

 

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