ベルギーの汚染卵・鶏肉、厚生省が調査指示
1999年06月02日
ベルギーで、鶏肉と卵にダイオキシン汚染が見つかり、販売停止になっている問題に関連して、厚生省は、全国十三カ所にある検疫所に対して、ベルギーからの加工卵製品や鶏肉の輸入の届け出があった場合は、問題のあるものかどうか調査するよう指示した。ダイオキシン汚染が疑われる場合は、貨物を保留した上で、検査データの提出を求めるなど、汚染食品の輸入を水際でくい止めるよう求めた。(2面に関係記事)
厚生省によると、ベルギーからは一九九八年には粉末状に加工された卵が約六百八トン輸入されている。今年も五月末までに約四百六十二トンがすでに輸入されている。鶏肉については輸入はされていなかった。
厚生省は汚染の程度など事実関係の把握ができていないことから、ベルギー政府や欧州連合(EU)などに対して、情報の提供を求めている。
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農水省の食肉鶏卵課は商社などを通じ、ベルギー産の鶏肉、卵関連製品の日本での用途や流通状況を調べている。
また、同省流通飼料課はベルギーでダイオキシン汚染の原因と見られている鶏の飼料について情報を集めているが、「欧州からの飼料、飼料原料の輸入はほとんどなく、問題はないはず」と見ている。
《朝日新聞 1999年06月02日より引用》