生乳50%以下は「牛乳」名乗っちゃダメ 今秋にも新表示
1999年02月02日
農水省は一日、牛乳の商品表示を改め、生乳の使用割合が五〇%を超えるものに限って牛乳と名乗れるようにする方針を決めた。早ければ今秋にも新表示制度がスタートする。農水省によると、現在「牛乳」として販売されている製品のうち新基準にかなうのは五〇%程度。表示を厳しくすることで、牛乳に対する消費者の信頼感を高める狙い。拡大が予想される輸入乳飲料に対抗することも念頭に置いている。
現行の基準は一九六八年に定められた乳業界の公正競争規約で、乳脂肪分三%以上、カルシウムなど無脂乳固形分八%以上の加工乳、乳飲料は「牛乳」と名乗れる。
新基準は、五月に開催予定の業界の公正取引協議会で採択されると、公正取引委員会の審査などを経て、実際に適用される。コーヒー牛乳など「色物」の牛乳は、生乳以外の原料を使っていることが明らかなので従来通りにするという。
《朝日新聞 1999年02月02日より引用》