19981125

英国産牛肉の禁輸解除へ EU


1998年11月25日

【ブリュッセル23日=山本敦子】欧州連合(EU)が狂牛病(ウシ海綿状脳症)を理由に禁輸措置をとっていた英国産牛肉の輸出再開が二十三日、確実となった。英国と独仏など大陸諸国の間の牛肉紛争は二年半ぶりに終結する。

狂牛病はウシの脳がスポンジ状になって死ぬ病気。一九九六年三月、英政府が人間への感染の可能性を示唆したことから、EUは同月、英国産牛肉と加工品の全面禁輸に踏み切った。英国の畜産農家は大打撃を受け、同年のEU首脳会議が立ち往生するなど大きな政治問題となっていた。

欧州委員会の輸出解禁案は、英国が汚染源とみられる羊などの内臓や骨を牛の飼料として使うことを禁じた九六年八月以降に生まれた牛の肉に限り、輸入を許可するとしている。また、狂牛病の危険が高い骨付き肉は除外している。

 

《朝日新聞社asahi.com 1998年11月25日より抜粋》

 

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