19981111

牛乳からクローン牛  乳腺細胞使い妊娠成功


1998年11月11日

雪印乳業受精卵移植研究所(北海道苫小牧市)でホルスタイン の牛乳に含まれる乳腺(にゅうせん)細胞を使ったクローン牛の 妊娠に成功したことが十日,分かった。順調に行けば,来年四月 に牛乳からのクローン牛が世界で初めて誕生する。

同研究所によると,今年五月,出産直後のホルスタインから搾 った牛乳から乳腺細胞を取り出し,二ヵ月間培養した後,細胞核 を未受精卵に移植。これを飼育している代理母数頭の子宮に移植 し,七月末に妊娠に成功した。胎児3頭が順調に育っている。

国内では体細胞クローンが十五頭誕生しているが,いずれも耳 など体の一部の細胞を使っている。牛乳を使ったクローンの誕生 は,高級な牛の体を傷つけるのを避ける利点があるという。

 

《朝日新聞 1998/11/11より引用》

 

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