種雄牛からクローン牛
1998年08月20日
農水省畜産試験場(茨城県)と鹿児島県肉用牛改良研究所は十九日、体細胞クローン牛の雄一頭が十八日に同研究所で誕生したと発表した。成牛の体細胞クローンは国内五例目。子牛は十九日になって下痢を起こし、衰弱している。同研究所で先月生まれたクローン牛は生後すぐに死亡しており、二十四時間態勢の治療が続いている。
同研究所によると、今回使った体細胞は、種雄牛「寛徳」の耳の皮膚組織から採取した。血統や上質な肉質がはっきりしている種雄牛からのクローン牛誕生は国内初で、実用化に向けた意義は大きいという。
《朝日新聞社asahi.com 1998年08月20日より抜粋》