20140409

豚の流行性下痢、21県に拡大


2014年04月09日

豚流行性下痢の発生県

豚流行性下痢の発生県

子豚が感染すると高い確率で死ぬ伝染病「豚流行性下痢(PED)」が国内で広がっている。農林水産省によると、流行は昨秋に始まり、3月18日までに19県で約3万9千頭の豚が死んだ。発生県は今月7日時点で21県に広がった。農水省は8日、農家が感染拡大を防ぐための対策を発表した。人には感染しない。

PEDは、豚やイノシシのふんに含まれるウイルスが原因の伝染病。生後10日以内の豚が感染すると激しい下痢を起こし、高い確率で死ぬ。回復すれば食用として出荷できる。

農水省によると、沖縄県で昨年10月、国内で7年ぶりに発生。鹿児島県(死んだ頭数約2万5千頭)、宮崎県(同約9300頭)、大分県(同約1400頭)など九州を中心に広がり、関東や中四国地方へ拡大した。発生が確認された21県のほか、今月8日時点で静岡、石川、岐阜、徳島各県で疑わしい例を検査中だ。国内で出荷される豚は2012年度で1675万頭ほどあり、豚肉の価格に今のところ影響はない。

農水省が8日に発表した対策では、畜産農家がグループで消毒剤や消毒機器を買えば費用の半分を出すことなどを打ち出している。

【図】 豚流行性下痢の発生県

 

《朝日新聞社asahi.com 2014年04月09日より引用》

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