20120814

米、干ばつ対策に133億円 畜産家から肉買い上げ


2012年08月14日15時34分

関連トピックスバラク・オバマ. オバマ米大統領は13日、干ばつ被害に対する農家救済策として、農家から肉などを最大で1億7千万ドル(約133億円)分買い上げると発表した。米国での記録的な干ばつでトウモロコシなどの価格が高騰し、家畜向けの飼料価格の上昇に困った農家を助ける狙いがある。

米農務省によると、豚肉を1億ドル、鶏肉を5千万ドル、羊肉とナマズをそれぞれ1千万ドルずつ、市場価格と飼料価格を考慮した値段で米政府が買う。学校給食や緊急時のための蓄えに使うという。

米国では6月から中西部の穀倉地帯で記録的な干ばつが起き、トウモロコシや大豆などの生産量が大幅に減少。商品市場ではこうした作物の先物価格が過去最高値を更新している。

オバマ大統領は穀倉地帯であるアイオワ州での演説でこの計画を発表。「米国の家庭は(国内の)農家や牧畜業に頼っている。(政府は)干ばつが過ぎ去るまで手をさしのべ続ける」と述べた。

オバマ政権は8日、干ばつ対策として緊急の水供給などで約3千万ドル(約23億円)の農家支援策を発表したばかり。矢継ぎ早の対策には、11月の大統領選で農家の票を取り込む狙いもありそうだ。(米フロリダ州=山川一基)
《朝日新聞社asahi.com 2012年08月14日より引用》

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