「X巻き」最優秀賞 名産ワサビと豚肉「TOKYO X」 都コンクール /東京都
2011年12月01日
10月末に開催された「都内産農林水産物を使用した料理コンクール」で、奥多摩町の「たまものグループ」が考案した「奥多摩ワサビのTOKYO X巻き」が最優秀賞を受賞した。
コンクールは「地産地消のおもてなし ~東京の代表的食材を使った家庭料理」をテーマに都がアイデア料理を募集。10月30日に最終審査があった。
「たまものグループ」は、奥多摩に伝わる旬の食材を生かした郷土料理のレシピ「たまもの」を作るために5年ほど前から活動を始めた。「料理班」は、望田千恵子さん(77)、加藤勝代さん(67)、大串久美子さん(63)の3人が中心メンバーだ。
受賞作品は、細かく刻んだワサビを豚肉で巻き、しょうゆとみりんで甘辛く味付けたもの。奥多摩で名産のワサビと、豚肉は青梅畜産センター(旧・都畜産試験場)で開発された「TOKYO X」を使用する。
「おろした後、残ったワサビをどう活用しようかと考えたのが始まりだった」と管理栄養士でもある大串さん。ワサビに合う東京産の食材として豚肉を思いつき、レシピが完成した。豚肉が固くならないよう、加熱時間を見極めるのがコツだという。
料理研究家の服部幸應さんら同コンクールの審査員は「シンプルで誰にでも作れるところがいい」「もっと辛くてもいいくらい」などと感想を話したという。大串さんは「これからも地産地消を進められるようがんばっていきたい。都会からそれを求めて足を運んでもらえるような料理を生み出したい」と話した。
(伊木緑)
【写真説明】
「奥多摩ワサビのTOKYO X巻き」を考案した望田さん、加藤さん、大串さん(左から)=奥多摩町
《朝日新聞社asahi.com 2011年12月01日より引用》