20111110

長崎の種牛、冷凍精液の偽証明流通 北海道で24件 【西部】


2011年11月10日

全国トップクラスの人気がある長崎県のブランド種牛「平茂晴(ひらしげはる)」(13歳)の冷凍精液証明書が偽造され、北海道で出回っていたと長崎県が9日、発表した。県は有印公文書偽造・行使の疑いで、容疑者不詳のまま県警に告発する。

県畜産課によると、4月、子牛の血統登録業務をしている全国和牛登録協会(京都市)から「同じ番号が記された平茂晴の冷凍精液証明書が複数、北海道で出回っている」と情報提供があった。調査した結果、いずれも北海道で繁殖された牛の精液証明書24件が偽造だとわかった。

平茂晴は2009~10年の全国肉用牛枝肉共励会で2年連続、日本一になった長崎県のオリジナル種牛。06年度までは県外にも冷凍精液を販売していたが、ブランドの質を保つため、県は07年度から精液を県外業者に渡さないよう求めている。県は、県外へ出た平茂晴の精液が転売される過程で精液証明書が偽造されたのではないか、とみている。

和牛の精液をめぐっては宮崎県で09年、ブランド種牛の冷凍精液が盗まれる事件が発生した。同じ年、長崎県でも精液の管理を委託されていたJA職員が平茂晴の精液を紛失し、県外へ流出する問題が起きた。

《朝日新聞社asahi.com 2011年11月10日より引用》

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です