米牛肉の輸入制限緩和に反対論 与野党議員
2011年11月02日
米国産牛肉の輸入制限の緩和に向けた検討が政府で始まったことについて、民主党の酪農・畜産ワーキングチームは1日、「緩和の検討を中断すべきだ」とする要望書を、近く党政調に提出することを決めた。
原発事故による汚染に対する消費者の不安が残り、牛肉価格も下落している中で、「なぜこの時期なのか」といった意見が大勢を占めたためだ。TPPの交渉参加をめぐる議論が党内で大詰めを迎えており、「対米配慮」で拙速に検討を始めたのではないかとの疑念も広がっている。
自民党で同日開かれた酪農・畜産関連の会合でも出席議員から異論が相次ぎ、アジア太平洋経済協力会議(APEC)で予定される日米首脳会談に向け、「結論を急いでいるとしか映らない」などの意見が出た。
《朝日新聞社asahi.com 2011年11月02日より引用》