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宮城の肉牛、出荷停止解除 福島はセシウム検出で見送り


2011年08月19日16時9分

宮城県全域の肉牛について、菅政権は19日、牛の検査方法など両県の管理計画を承認し、出荷停止の指示を解除した。一方、福島県の牛については、この日に肉から国の基準を超える放射性セシウムが検出され、原因が不明なため、出荷停止解除を見送った。

宮城県は約3週間ぶりの解除となった。この計画に沿った畜産農家の牛に限って出荷される。

計画では、放射性物質に高濃度に汚染された地域や汚染稲わらを利用した農家の牛は、全頭検査で基準を下回れば流通する。それ以外の農家は、最初に出荷する際に1頭以上を検査し、結果が基準値以下なら一定期間出荷できる。県内の食肉処理や検査能力に合わせて、出荷量を調整することになる。

基準を超えた福島県の牛の肉は、食肉処理場に保管されていた。農林水産省の調査では、牛を出荷した農家は、放射能に汚染した稲わらをえさとして与えていなかったとされていたため、原因を調べることになった。原因がわかり次第、解除する方針。(沢伸也)

《朝日新聞社asahi.com 2011年08月19日より引用》

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