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発育早く子だくさんの種豚「アイリスL3」開発 愛知県


2011年08月19日9時9分

愛知県が開発した種豚「アイリスL3」=愛知県提供

愛知県が開発した種豚「アイリスL3」=愛知県提供

愛知県は、質の高い肉豚の元となる種豚「アイリスL3」を開発した。これまでよりも子を多く産み、発育も早いという。29日から農家に譲渡を始める。 質の高い肉豚の生産は、病気への抵抗力を増すため、一般的に3種類の種豚を掛け合わせており「三元豚」と呼ばれて、ブランドにもなっている。それぞれの種豚は、いとこのような血縁関係で、質は均一になる半面、近親交配を繰り返すことで次第に繁殖能力が下がるので、一定期間ごとに新しい種豚をつくる必要がある。愛知県は全国で唯一、3種類とも独自に開発してきた。

今回開発された「アイリスL3」は、3種類のうちの一つ「ランドレース種」。全国から様々な豚を集め、県農業総合試験場(長久手町)で約7年かけて交配を繰り返して昨秋生み出された。

1996年に作られた先代の「L2」と比べて、1回あたりの出産数は10.8頭→11.5頭に増える一方、体重が90キロに達するまでの日数は162日→136日へと短縮された。足も太くて丈夫だという。

 

《朝日新聞社asahi.com 2011年08月19日より引用》

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