20191228

初の利用申請 米産トウモロコシ、緊急輸入補助


2019年12月28日

江藤拓・農林水産相は27日の閣議後の記者会見で、害虫による食害対策として9月に始めた飼料用トウモロコシの緊急輸入補助制度に、初めて申請があったと明らかにした。

この制度をめぐっては、トランプ米大統領が8月の日米首脳会談で、日本が米国産トウモロコシを追加購入すると約束したと主張していた。ただ、あくまで民間企業が必要量を購入する仕組みで、実際の害虫被害が想定ほど広がらなかったため利用されない状況が続いていた。

農水省所管の独立行政法人・農畜産業振興機構に複数の事業者が12月中旬に申請した。今後、申請内容を精査し、年明けにも補助を決める見通し。事業者数や輸入量について、江藤氏は「商取引なのでコメントできない」とするにとどめた。  この制度は、飼料用トウモロコシの備蓄量を前年よりも増やした社に対し、倉庫代や購入代金の金利分を補助するもの。上限は275万トンで、最大32億円の税金を投じることになる。(大日向寛文)

《朝日新聞社asahi.com 2019年12月28日より抜粋》

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です