栃木産牛も出荷停止 福島、宮城、岩手県に次いで4県目
2011年08月02日18時39分
栃木県産の牛の肉から基準を超える放射性セシウムの検出が相次ぎ、原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)は2日、県全域の牛の出荷停止を県知事に指示した。牛の出荷停止は、福島、宮城、岩手県に次いで4県目。
栃木県の解除条件は福島や宮城、岩手県とほぼ同じ。基準を超えた牛を出荷した畜産農家は全頭検査、それ以外の農家は全戸検査で、それぞれ基準を下回れば出荷できる。
栃木県内の稲わらを食べた同県北部の那須塩原市3頭と日光市1頭の計4頭の肉が、基準を超えた。これを受けて、栃木県は7月28日に全頭検査の方針を表明していた。
栃木県は「大田原牛」などのブランド牛を多く抱える。肉用牛の出荷頭数は5万5353頭(2009年)と全国5位、生産額は約185億円(同)で同8位。(沢伸也)
《朝日新聞社asahi.com 2011年08月02日より引用》