岐阜県も全頭検査へ 「飛騨牛ブランド守るため」
2011年07月26日20時40分
放射性セシウムに汚染された稲わらをえさにした牛の肉が流通した問題で、岐阜県の古田肇知事は26日、県産牛肉の全頭検査を行う考えを明らかにした。緊急対策会議で古田知事は「食の安全と飛騨牛ブランドを守るため、全頭検査態勢の構築に取り組む」と話し、担当課に検査計画を立てるように指示した。
岐阜県はこれまで、稲わらを食べた疑いがある牛の肉についてのみ出荷前に検査をしていた。25日現在、検査対象となっているのは高山市や中津川市、郡上市の10戸で飼われている約1千頭。県内の畜産農家は2009年に1万6420頭を出荷しており、全頭検査をすれば検査数は大幅に増える。
ただ、県が所有する機器は各務原市の県保健環境研究所にある1台だけで、1日にできる検査は3、4頭にとどまる。9月に2台を追加するという。
《朝日新聞社asahi.com 2011年07月26日より引用》