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山形県、肉牛全頭を検査 秋田県も方針表明


2011年07月25日13時36分

国の基準を超える放射性セシウムを含んだ牛肉が全国に流通している問題で、山形県の吉村美栄子知事は25日、同県内の農家から出荷される肉牛すべてを、同日から検査すると発表した。放射性物質が国の基準値(放射性セシウムは1キロあたり500ベクレル)を超えた牛は出荷しない。

同県から出荷される肉牛は1日平均約70頭だが、1日に検査できるのは最大で32頭。当面は出荷を制限して対処する。同県では24日、県内農家が出荷した牛1頭の肉から基準値超えの放射性セシウムが検出された。吉村知事は「『山形牛』ブランドを守るため、安全性が確認されたものだけが流通するよう万全を期す」と述べた。

同県はこれまで、基準を超える放射性物質を含んだ稲わらを与えた農家のみ全頭検査し、その他の農家は抽出調査を行うとしていたが、JAなどからの全頭検査を求める声を受けて方針転換した。

また、秋田県は25日、県内で解体される肉牛を8月1日から全頭検査することを県の県民生活・被災地支援本部会議で確認した。スクリーニング検査し、一定の基準を超えたものについて、精密検査をする。
《朝日新聞社asahi.com 2011年07月25日より引用》

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