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宮城産のわら、4業者が6県に出荷 原発事故後収集


2011年07月20日1時14分

牛のえさの稲わらから基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、宮城県は19日、県内の四つの稲わら販売業者が東京電力福島第一原発の事故後に県内で収集したわらを他の6県の畜産農家に販売していたと発表した。このうち、3業者が販売した分の一部で基準値を超えたことが確認されている。

県によると、いずれも第一原発から100キロ以上離れた大崎市、登米市、栗原市の4業者が3月から6月上旬にかけて福島、山形、新潟、青森、茨城、群馬の6県に出荷した。販売量は少なくとも1078ロール(1ロール約110キロ)にのぼる。

福島県に出荷されたわらからは1キロあたり3万4千ベクレルが検出された。乾燥前の水を含んだ状態に換算すると7727ベクレルで、国の基準値(1キロあたり300ベクレル)を超えていた。県には6県以外からも流通の連絡があり、確認を急いでいる。

汚染わらの流通拡大を受け、鹿野道彦農林水産相は同日、畜産農家でのわらの利用状況を調べる緊急点検の対象を全47都道府県に広げると発表した。

《朝日新聞社asahi.com 2011年07月20日より引用》

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