米FDA、低身長の子への成長ホルモン投与を認可
米食品医薬品局(FDA)は25日、健康状態に問題はないものの身長が異常に低い子供に、成長ホルモン剤の投与を認めると発表した。大人になるころには、最大で7.5センチほど背が高くなることが期待できるというが、「単に背を高くするために使うことを認めるわけではない」と注意を促している。
大人になっても、男で5フィート3インチ(約158センチ)、女で4フィート11インチ(148センチ)を超えないと予想される子供たちが対象。米国の7~15歳の子供のうち約40万人にのぼるとみられる。
生まれつき成長ホルモンを体内でつくれない子供たちの治療に使う成長ホルモン剤を、数年間にわたって最大で週6回注射する。低身長の子供300人を対象とした臨床試験では、3.8~7センチほど身長をプラスする効果があったという。
(2003/07/26)
《朝日新聞社asahi.com 2003年07月26日より引用》