えさのわらからセシウム、新たに411頭出荷判明
2011年07月18日16時23分
福島県の畜産農家が基準値を超える放射性セシウムに汚染された稲わらを牛のえさに使っていた問題で、県は18日、新たに同県内の7戸でも汚染されたわらを与えていたことが分かったと発表した。7戸からは計411頭が福島のほか、東京、埼玉、栃木、群馬、兵庫の各都県に出荷されていた。
福島県によると、須賀川市の農家が383頭を東京や兵庫などに出荷していたほか、白河市の農家も13頭、二本松市で2頭、本宮市で3頭、会津坂下町で4頭など。郡山市では2戸の農家がそれぞれ2頭と4頭を福島県内に出荷していた。東京電力福島第一原発事故の後に収穫したわらなどを使っていたという。
このうち、本宮市の農家で使っていたわらからは、1キロあたり69万ベクレルのセシウムを検出。乾燥前の水を含んだ状態に換算すると15万6818ベクレルとなり、国の基準値(1キロあたり300ベクレル)の522倍余りになる。
《朝日新聞社asahi.com 2011年07月18日より引用》