稲わらの提供制限「知らなかった」 畜産農家2戸明かす
2011年07月15日13時53分
鹿野道彦農林水産相は15日の閣議後の記者会見で、福島県白河市の稲作農家が販売した高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらをえさとして与えていた畜産農家2戸が、聞き取り調査に対して、福島第一原発の事故を受けて国が示した飼育管理方法を「知らなかった」と話していることを明らかにした。
問題の稲わらは原発事故後の3月15~20日に田から取り込まれ、牛のえさ用として浅川町の畜産農家を含む4戸に販売された。
農水省は原発事故後の3月19日に「乾いた牧草を家畜に与える場合は事故発生前に刈り取ったものだけを使う」との通知を出した。ただ、通知は畜産農家向けに出たもので、稲わらを供給する稲作農家は通知の対象外だった。鹿野農水相は「今後あらゆるルートで飼育管理の徹底を図る」と述べた。
《朝日新聞社asahi.com 2011年07月15日より引用》