20210318

米産牛肉 関税38.5%に 緊急輸入制限 きょう発動 来月16日まで


2021.03.18

 政府は17日、米国産牛肉に対する緊急輸入制限(セーフガード)を18日に発動し、関税を25・8%から38・5%に引き上げると発表した。対象期間が4月16日までの30日間と限られ、国内に十分な在庫があることから、消費者への影響は抑えられそうだ。

財務省が17日に発表した2020年4月〜21年3月上旬の米国産牛肉の輸入量が、前年同期比3%増の24万2229トンとなり、セーフガード発動基準の年24万2000トンを超えた。発動は17年8月以来3年7か月ぶり。豪州が干ばつの影響で生産量を減らしたため、米国産の需要が高まった。国内各社は、セーフガードの発動を想定し、早めに在庫を確保してきた。大手スーパーの担当者は「関税の引き上げ期間が1か月ならば、在庫は十分にあり、店頭価格には響かない」と説明する。

セーフガードは、国内の畜産業を保護するため、輸入量が基準を上回ると関税を引き上げる仕組み。米国産は、輸入牛肉の約4割を占める。日米両国は発動から10日以内に、今後の発動基準のあり方について協議を始める見通しだ。

《読売新聞 2021/03/18 より引用》

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